[2005.04.21]
  相剋のしじま


 ▼Project to open internet to blind(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/4457793.stm


 広いネットワーク上のなかにあるちいさい1ページをみるかどうかはその人の自由だが,みたい人には制限なくみることができる作りでなくてはならない。それがないなら,最初から存在している価値もない。

quote:盲人がインターネットにアクセスしやすくする3年計画が,ベルファストのクイーンズ大学で始まった。欧州連合(EU)は盲人補助について行っている13のプロジェクトに,3800万ユーロを資金提供している。触覚型の表示スクリーンと音声によってガイドすることができる機器がショッピングセンターなどにあることによって,盲人の外出が助けられている。「インターネットは人々が生きることに大きな影響を与える。だが盲目の人やその他の障害を持つ人は,その利便さを活用することができない。その近づきにくさが解決されないと,デジタルデバイドはもっと大きくなってしまう」と,盲人の裁判の補助も行っているアラン・マーシャル教授は述べる。

 昔からよく云われていることだが,ウェブページのメニューを画像で表示したり,フラッシュで表示したりするページは迷惑でしかない。画像なら最低限,ソースのaltタグで説明を加えていればいいが,それさえないウェブページも多く,表示される本文も全部フラッシュと云うダメなサイトも相変わらずある。別に個人が趣味で作っているページならそんなのでも構わないだろうが,まったく盲人が操作できないようなページを作って喜んでいるような企業や団体は,まぁそれぐらいの価値しかないと決めつけてしまっていい。本人はカッコいいつもりでいるかもしれないが,役立たずの能無しでしかない(そんなサイトは山ほどあるけど,こんなの)。

 空気と水のように,ネットワークはなければいけない。ネットワークは一部の人間の遊び道具でもないし,特殊な仕事の道具でもない。子どもであれ老人であれ,無能な警察官であれ殺人犯であれ,空気と水と同じようにネットワークは使用してよい。クイーンズ大学の計画の根底には,それをきちんとわきまえ,ネットワークに壁を感じている人たちを早急に改善することが大切だとわかっていることがうかがえる。このようなことが行われる社会は正しいし,見向きもせずにあさっての方ばかりを向いている社会はおかしい。さて,ブロードバンドが世界一普及しているとふんぞり返っている東アジアの国は,どぉだろね。

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